①城攻めは一カ所を開けるに限る

 

 城攻めの極意の1つに4方を囲まず1カ所だけを開けておくと言うものがある。つまり逃げ道を用意してあげるのだ。

 城兵はいざとなって生きる残る道があると思えば自然と抗戦する意思も減り、逃げ出す者も多くなる。そうなれば城攻めも楽になり損害が少なく城を手にすることが出来る。

 逆に城を全て囲って攻めるとどうだろう。逃げ道がどこにもないとなれば城兵は命を賭して戦い抜くしか方法がない。死に物狂いで抵抗するだろう。逃れられない死を突き付けられて無念や遺恨は残る。攻め手も大損害を被るのだが、これは日常の人間関係にも言える。

 ②人間関係と城攻め

 たまに正論で四方を包囲した上で徹底的に相手を非難する人を見かける。勿論相手に非があり正論だから内容も至極正しい。

 しかし相手には逃げ場が一切用意されていない。そうなると相手も自分の生存をかけて抵抗するしかなくなるのだ。そして最後に残るのは反省の気持ちよりも容赦ない非難に対する遺恨やしこりのような感情だろう。

 こうなると非難の内容が正しいとかは関係無く、感情面で相手に迎合出来なくなる。これが仕事仲間なら今後の人間関係が最悪になります。

 それより逃げ場(落としどころ)を用意してあげることで素直に反省する気持ちと今後の円滑な人間関係に繋がる。今後も同じチームの一員として戦っていくのなら。

 

パグオ

 人間は感情の生き物。過剰な正論でやりこめてしまうとオーバーキルで敵を作っちゃうから注意して。

 ただ、正論でしか人間関係を捌けない不器用な人がいるのもわかるが。